PEOPLE
●プロフィール:
1969年群馬県生まれ。「アップルシード」、「EX MACHINA – エクスマキナ」、「龍が如くシリーズ」等ジャンルを跨いで実績を持つ。
会話でシーンを作っていくようなドラマ要素の強いフルCG作品が得意です。実写、CGを問わずコンポジット作業の経験が多いので、最終合成で魅力的な画にすることも持ち味です。遊技機、ゲームムービー、イベント映像等でのタイトルデザインの経験も多数あります。
誰もやったことのないものを作り見た人を驚かせたい。映画に携わるようになってからは、自分が影響を受けた作品のように、見た人に何らかの影響を与えられるもの、あわよくばその人の人生や行いを変えてしまうようなものができたらいいなという思いも加わりました。それが最も「かっこいい」作品だと思います。見た人の心を少しでも多く揺らせるものに携われたら嬉しいです。
映画「アップルシード」です。自分自身が初めて映画全編に携わり、手法的にも初めて用いるものが多い中でのスタートでした。アニメーションは手付けではなく、生々しい役者の動きを取り込むモーションキャプチャー、背景もディテールが多く、立体感の強いフル3DCG、しかし、キャラクターは情報量は少ないが目になじんだセルルック。全てが新しい組み合わせのため最終的な仕上がりが分からないという、非常に野心的な作品でした。従来のアニメ映画から一気にいろいろな要素を刷新させたので、賛否両論は予想できていました。しかし、ひとつの時代の節目を作るような画期的な作品になるだろうと、当時からとても誇らしく思っていました。
DFに中途入社。主にCM案件でジェネラル・アーティストとして携わる。
映画「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」で初めて映画案件に携わる。
映画「ピンポン」のVFX、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」のオープニングアニメーションを制作。以後、数度に渡り改変期に内容を更新。
映画「アップルシード」でCGディレクターを務める。
ゲーム「龍が如く2」オーサシーンのCGディレクターを務める。以後、ほぼ全シリーズに参加。
映画「EX MACHINA – エクスマキナ」でCGディレクターを務める。
ゲームや遊技機案件を中心にCGディレクターとして活躍中。
小さな息子が2人いるので、休日は、ありあまる子供たちのエネルギーを発散させるための活動(公園で遊ぶ、博物館や動物園に行く、そしてようやく映画を見に行けるようになりました)です。あと、たまにアコギを掻き鳴らして、子供たちを踊らせています。ここ最近ハマっているのは、NHKの朝ドラを見て、(身体が硬すぎて痛いので)ストレッチしてから出勤することです。
大きな感銘を受けた作品は他のものになりますが、人生を変えたのはテレビドラマ「輝け隣太郎」になるのかもしれません。前の会社でオープニング制作に携わりました。モーションコントロールカメラの代わりに、実写プレートからカメラトラッキングを行い3DCGの背景と合成するというもので、今でこそ当たり前の方法ですが、当時ようやく販売し始めた静止画からカメラ位置を逆算するソフトを使って行うという、非常に実験的な試みでした。それまではソフトウェアの販売をしていたので、仕事として何かを作る経験はこのときが初めてだったように思います。もし、一生をかけた仕事にするなら、映像を作る側なのではないかという思いを強くしました。